特別養護老人ホームであるにもかかわらず、超がつくほど高級な有料老人ホームのよう。湘南台の隣駅の下飯田にある「ウェルフェアリビング」の外観を形容するとそうなります。
それもそのはず、最初は「ケアホテル泉」という名称で登録しようとしたらいしいのです。ホテルと混同されてしまうと良くないので、施設名にホテルと入れるのを避けてほしいと市役所から話があり、仮ということで「ウェルフェアリビング」としたものが今もそのまま続いているというこぼれ話があります。
外観だけは立派な施設はたくさんありますが、そうでないことは施設の中に足を踏み入れてみると良く分かります。
受付の方が笑顔で気持ち良く対応してくれる、老人ホーム特有の臭いも全くしない、しかも施設長の戸部さんがダッシュで飛び出てきてくれました。
とにかく良い施設にしたい、良い仕事をしたいという想いが戸部さんから溢れ出ていて、それが周りのひとり一人の職員さんたちにも伝わっている。良い施設かどうかを決めるのは、最後は人なのです。
「職員の待遇改善を着実に積み重ねてきました。うち(ウェルフェアリビング)の待遇は、悪くないと思いますよ。これからも職員と力を合わせて、待遇改善を進めます。」と戸部施設長は言います。
採用情報の給与欄を見ると驚くはず。私がちょうど前日に訪れた施設と比べると、給与がかなり違います。なぜ同じ特別養護老人ホームなのに、こんなに給与が違うのかと不思議に思い、そのカラクリを素直に聞いてみました。
「すべてを最初から話すと長くなってしまうので簡単に説明すると、どうすれば職員に対する分配を増やすことができるか?ということについて施設を建設する前から考えていました。148床という大型施設にしたのはそのためです。
建設効率について~148床の特養は74床の2倍の建設費はかかりません。
事務効率について~148床でも100床でも私のような事務系役職者は同人数です。直接の介護と関係ない部分をできるだけコンパクトにしています。
介護サービスを向上させ、ショートステイも含めた稼働率を安定させ、それによって生み出した利益は、職員へ分配するようにしています。誤解しないで下さい。介護職員や看護職員の人数は、人員配置基準よりもはるかに多い人員を配置しています。
このような運営で職員に対する待遇改善を進めていますが、このような考えに賛同してくれる理事長や快く力を貸してくれるスタッフたちに感謝しています。」
実は3年前にも戸部さんとはお会いして話したことがあります。そのときの印象としては、星野リゾートの社長(星野佳路さん)に似ているということでした。
どこに共通点があるのかと問われると、はっきりとは答えられません。リゾート地を思わせる壮大な施設なのか、働く人たちの待遇や社会的地位を上げようという強い信念なのか、それとも介護業界に風穴を開けようとする行動力なのか。
もしかすると、その全てかもしれません。いずれにしても、彼が3年前と変わっていないことに私は安心しました。ブレていないのです。
(右端が戸部施設長。ひとりだと恥ずかしいけれど、入居者様やスタッフと一緒ならということで撮影させてもらいました)
さてここからが本題です。なぜ職員の待遇改善が必要なのか。
質の高いサービスをしたければ良い人を集めなければならない。良い人を集めたければ、待遇を良くしなければならない。人がいないからといって誰でも採用するような施設にはしたくない。そんなことをすればすぐに介護現場は混乱し、真面目に頑張ろうとする者へ迷惑をかけてしまいます。
働く人たちからこの施設で長く働きたいと思ってもらえるような施設にしなければならない。その一心なのです。
当たり前のことを当たり前に毎日行うことが、いかに大切で難しいことか。デイサービスの運転手から始め、介護の現場を知り尽くし、施設長にまではい上がってきた戸部さんだからこそ、そう強く思えるのでしょう。
また、良い人が集まっている職場は単純に働きやすい。丁寧に教えて、温かい目で見守ってくれる人たちがいる。「施設として大切にしていることや決まっていることは厳しく徹底しますが、最初は仕事ができなくてもいい。少しぐらい仕事が遅くたっていい」と戸部施設長さんは言い切ります。
能力は人それぞれ違いますし、育ってきた環境や性格も違うのです。長い目で見れば、経験を積めば誰だって仕事はできるようになる。大切なのは、みんなと一緒に頑張ろうという気持ちです。
これだけ職員のことを考えているのですから、介護の内容も特別なのだろうと思われるかもしれませんが、意外なことにそこは普通です。
「当たり前のことを当たり前に行う」その積み重ねこそが入居者様、ご家族様に喜ばれると信じています。
出来たら素晴らしいことと必ずやらなければならないことを分けて考えているそうです。必ずやらなければならないこと(丁寧な言葉で丁寧に対応する等)は、どんな理由があっても行う。出来たら素晴らしいことは、今後きちんと継続できるかどうか判断しながら一つ一つ積み重ねていく。
「こうしたほうが良いという意見や提案や知識はたくさんあるのですが、それを行うことで、結果として職員の仕事が増え、時間に追われて厳しい顔をして介護をしていたら本末転倒です。介護って、ごく普通のことをすればいいんです。例えば、頼まれたことは出来るだけ早くやる。笑顔で。丁寧な言葉がけで。」
そう言われてみると、私たちは介護を難しく考えすぎているのかもしれません。人として、接客業として、仕事として、当たり前の対応を丁寧に行うこと。介護の世界においても、それが最も大切なことなのです。
ユニット型の施設内を見学させてもらったところ、どの職員さんたちもケアの途中であっても「こんにちは」と目を合わせて快く挨拶をしてくれました。
見学者にはできるだけ多くのユニットを見て歩いてもらうそうです。その中で、見学者に何となくスタッフの雰囲気が伝わるからとのこと。戸部さんの目指すところは、良き人による、丁寧な言葉かけ、丁寧な対応、丁寧な介護ということなのでしょう。
ウェルフェアリビングを取材させてもらったときのエピソードを紹介させてください。
こんなことは初めてなのですが、入居者様の看取りを終え、お見送りするシーンにたまたま立ち会うことになったのです。施設に入ってもう3、4年になる入居者様でした。安らかに、綺麗なお顔で亡くなったそうです。「いろいろとお世話になった人だから」と戸部施設長が言葉を詰まらせていると、白い布を被せられたストレッチャーが施設から運び出されていきます。
その後を追うように、ご家族と施設のスタッフが出口へ向かいます。さすがの私も写真を撮ることができず、スタッフが整列する姿を後ろから見つめて、立ち尽くしていました。
戸部施設長が最後にご家族に挨拶をしたそのとき、「本当に良くしてもらって、ありがとうございました」とご家族が笑顔でおっしゃった言葉を私は聞き逃しませんでした。
完全なる部外者である私にもかかわらず、思わず涙がこぼれそうになりました。亡くなったご家族の気持ちが乗り移ったのか、それとも安らかな最期を看取ることができ、ご家族に感謝してもらえた戸部施設長やスタッフの気持ちが伝わってきたのか、自分自身にも分かりません。ウェルフェアリビングで体験させてもらった介護の仕事におけるこの貴重な瞬間を、私は決して忘れることはないでしょう。
ウェルフェアリビングが好き
一緒に働く仲間が素晴らしく、運営管理責任者も職員のことを考えてくれているのが伝わります。この環境の中で、皆が協力して頑張れる施設は他にないのではないかと感じます。だから、私はウェルフェアリビングが好きです。
ユニットリーダー
菊島さん
とても気持ちが良い職員ばかり
職員が良い人ばかりで、一緒に働いていてとても気持ちが良いです。また、ご利用者様にも丁寧に接することができる職員でもあるので、そういった人たちと働くことができて楽しいなと感じています。
ユニットリーダー
鈴木さん
働きやすい環境が整っている
ウェルフェアリビングでは、業務の内容がITを活用しきちんと整理されているので、何時に何をすべきかが分かりやすくなっています。また、自分自身のライフスタイルにも合わせて働き続けやすい環境が整っています。勤続3年のリフレッシュ休暇では、いただいた旅行券を使って台湾旅行にも行きました。
介護職員
山崎さん
【常勤】 社会福祉法人横浜慶心会 特別養護老人ホーム ウェルフェアリビング
年収例 3,900,000円+特定処遇改善手当0~50,000円(初任者研修修了時の場合) 4,246,000円+特定処遇改善手当30,000~100,000円(経験3年介護福祉士の場合)
月収例 285,000円(初任者研修修了時の場合) 内訳【基本給190,000円、処遇改善手当15,000円、 夜勤手当7,000円/回(月平均5回)、職務手当10,000円、 法人理念実現手当20,000円、勤務調整手当15,000~0円(※希望休の数に応じて支給)】 賞与:年2回支給
309,000円(経験3年介護福祉士の場合) 内訳【基本給199,000円、処遇改善手当15,000円、 夜勤手当7,000円/回(月平均5回)、資格手当10,000円、 職務手当10,000円、法人理念実現手当 25,000円、 勤務調整手当15,000~0円(※希望休の数に応じて支給)】 賞与: 年2回支給
待遇 ・交通費支給(実費15,000円/月まで) ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金、退職金共済) ・車、バイク通勤(可、駐車場無料) ・昇給あり(3,000円) ・制服貸与 ・リフレッシュ休暇制度あり (勤務3年毎3年、6年、9年…に20万円の旅行券と1週間の連続休)
勤務地 横浜市泉区和泉町3170-1
アクセス 横浜市営地下鉄「下飯田」駅徒歩1分、 相鉄いずみの線「ゆめが丘」駅徒歩5分
勤務時間 シフト制 ※7:00~19:00(2回休憩)、 11:00~22:30(2回休憩)のように8時間ではなく、 10時間労働の勤務が月平均10日程度あります。 リフレッシュしながら長く働き続けることのできる法人を目標に、 ITを活用、労働負担を計算したことにより、 年間休日140日、有休消化率3年連続100%を実現しています。
休日 年間休日140日(変形労働時間制)
応募資格 介護職員初任者研修修了以上
公式ホームページ |
他にもこんな施設・事業所があります
ショートステイで泊まりにくるのが楽しみだと話すご利用者さんのひと言には、今この瞬間にともに過ごせる喜びや充実感が込められています。
デイサービス・サービス付き高齢者住宅
大和・中央林間・小田急相模原