「シャロームつきみ野は、自分の親を安心して預けられる施設です」
介護スタッフ主任の平野さんは、自らの働く施設について、自信をもってそう語ります。驚くことに、勤務する介護スタッフの家族が入居しているケースは彼女だけにとどまらず、義両親や祖母が入居しているケースなど多数あるのです。
自身が働く施設に身内を預けたいと思えることがとても珍しく、それだけでその施設の魅力を語る十分な言葉になることが、介護の施設や事業所で勤めた経験のある方ならば痛感されるでしょう。
大和市下鶴間の住宅街のなかにシャロームつきみ野はあります。境川沿いに全14部屋の高齢者住宅として1999年にオープンしました。
運営する株式会社シャローム木下代表のご両親が、農家として所有していた土地を地域の為になることに使いたいとの思いから、さまざまな介護施設を見学して回り、設立したのが始まりです。
コンセプトは、高齢になっても自立して暮らせる場所。歳を重ねるうちに、介護が必要になったら外部のデイサービスや訪問入浴、訪問介護を利用するというスタイルの高齢者住宅です。今から20年以上前の当時としてはこの取り組みは珍しく、NHKなどでテレビにも取り上げられ、現在のサービス付き高齢者住宅の先駆けでもありました。
建物の中に入ると、2階まで吹き抜けになっているリビングに目を奪われます。こちらはご利用者さんの交流スペースにもなっており、おしゃれなしつらえからも、介護施設とは違った雰囲気が求められていたことが感じられます。
クリスマスなどのイベントの時期になると、ボランティアの方々によるピアノやバイオリンの演奏会などが賑やかに催されます。
続いて、シャロームつきみ野(通称:本館)から徒歩2分ほどのところに、シャロームつきみ野弐号館があります。こちらも全13部屋と同じく小規模なつくりの高齢者住宅です。
こちらは本館のオープンから十数年が経ち、元気な状態で入居されたご利用者さんも少しずつ介護が必要になったことを機に建設されました。
介護スタッフの勤務が日中だけの本館とは異なり、スポット的な外部サービスだけでは足りなくなってきたご利用者さんのニーズに応えるために、弐号館には24時間365日、介護スタッフが常駐しているのが大きな違いです。
シャロームつきみ野では本館・弐号館ともに、ご利用者さんは必要な介護を外部サービスとして導入しながら生活しています。
たとえば、入浴に介助が必要になれば訪問介護で入浴を支援してもらうというように、介護保険を利用します。介護スタッフは併設されている訪問介護事業所に所属し、ケアプランで決められた訪問介護を提供する際には訪問介護のヘルパーとして、それ以外の勤務時間はシャロームつきみ野弐号館の介護スタッフとして、ご利用者さんを見守り、必要な介護を行っています。
地域のご利用者さんのお宅を一軒一軒訪問する訪問介護ヘルパーとは異なり、訪問介護でありながらもまとまった時間のシフト勤務が可能であり、施設スタッフとしての仕事もできるため、介護スタッフとしての経験の幅も広がる働き方と言えるでしょう。
「訪問看護やデイサービスなどさまざまな外部サービスのスタッフの方々と一緒に、ご利用者さんの生活全体を支えています」
「この『生活を支える』という視点がとても重要です。たとえば、見守りなどは大切な仕事のひとつ。介護スタッフが常駐している理由もそこにあります。もちろん食事や排せつなどの介護も欠かせませんが、リビングでくつろぐ時間をともに過ごしたり、洋服の買い物を代行したり、落ち着かない様子のご利用者さんが安心できるように会話をして、時には離れて見守るなど、介護保険ではカバーしきれないサービスがなければ、ご利用者さんの生活全体を支えることは難しいのです」
平野さんは、介護スタッフの役割について、そう語ります。
「シャロームつきみ野はコンパクトな組織ということもあって、アットホームな雰囲気のなかで、ご利用者さんと職員の間に近しい関係ができています。もちろん仕事として線引きをすることも必要ですが、働いているとどこまでが仕事で、どこからがプライベートな思い入れなのかが分からないですね。けれど、私を含め、それが嫌だと感じる職員がいないのだと思います」
「もう8年も働いているんですね」と笑う平野さんからは、気づいたら長く働いていたという居心地の良さが伝わってきました。
生活全体を支えるというと、何もかもをしているように聞こえるかもしれませんが、それは違います。デイサービスや訪問看護など他のサービスを利用してもらいつつ、時には一部の時間をヘルパーとして支え、時には一つひとつの介護サービスの隙間を埋める施設の介護スタッフとして、ご利用者さんの生活全体を見つめながら支えているのです。
冒頭の言葉どおり、平野さんのご両親はシャロームつきみ野に夫婦揃って入居されています。
「私がシャロームつきみ野で働き始めたあと、父のケガをきっかけとして本館へ両親の入居を勧めました。私の年齢ぐらいになると親の介護問題は目下の話題になりますね。シャロームつきみ野に入居して、『よくしてもらっている』と両親ともに安心していますし、私も楽しく働けていてバランスが保てています」
「先日、車いすを使って生活している父の腰が痛むとき、普段は介護をしている母も限界になり、夜中に私が呼ばれておむつ交換をしたこともありました。連日のことだったので、どうしても私の手が回らないときは、オンコール番のオーナー(木下さん)にお願いして代わってもらったことがありましたね」
過ぎた苦労を笑い話にしながら、平野さんと木下さんはその後も話を続けてくれました。
持ちつ持たれつとはこのことで、シャロームつきみ野に暮らすご利用者さんとその家族や介護スタッフがひとつの大きな家族のようにも見えるお話でした。
「やはり自分の親を預けたい施設でありたいです。ご利用者さんが安心して生活を送れる場所であることで、ご家族にも安心してもらいたいと願って働いています」
そう語る平野さんの言葉には、大切な肉親を委ねる娘として、そして誰かの大切な人を託してもらう介護職としての2つの立場からの素直な気持ちが込められていました。
カメラに向かって120%の笑顔を見せてくれた代表の木下さん。「オーナー」や「まことさん」など、介護スタッフによって木下さんをさまざまな呼び名で呼んでいるのも、この笑顔が表す木下さんの親しみやすい人柄ゆえでしょう。
木下さんは幼いころ、身体が弱く喘息の発作で度々入院していたこともあり、ごく自然に医療の道に進もうと志し、大学で薬学を学ぶことにしました。しかし大学3年のころ、自分が進みたい道と違うかもしれないとの思いから休学し、さまざまな介護施設でボランティアをして回ったのだそう。
そこで介護福祉士になろうとした木下さんでしたが、知り合った方のアドバイスを受け、まずは看護師の道に進みました。それがちょうどご両親がシャロームつきみ野の建設に向けて活動していたころでもあり、現在は木下さんが中心となり事業をまとめています。
「夜間にスタッフがいない本館のオンコール番は、真横に住んでいる私と母が勤めていますし、何か困ったことがあったら何でも言ってくださいとスタッフにお願いしています。こうして現場にも入り、スタッフが困っている内容も実感として分かることで、介護スタッフの皆さんには安心して働いてもらえていると思っています」
「何でも言ってくださいと言うと、本当に何でも言ってくれるので、私は何でも屋になっています」と苦笑いする木下さん。けれど、その何でも屋が嫌ではないことは誰の目にも明らかな120%の笑顔でした。
本館のオープン当時からシャロームつきみ野に入居しているご利用者さんのお部屋にお招きいただくと、「あらあら、最近忙しそうだけど元気にしているの?」とまるで息子を心配する母親のように木下さんを案じて、ご利用者さんが声をかけている光景が微笑ましく私の目に映りました。
そこには、ご利用者さんと介護スタッフ(オーナー)という垣根は感じられず、人と人というシンプルな関係が見えたように思いました。
また、ご利用者さんと介護スタッフさんの関係性が分かるエピソードとして、このような話も教えてもらいました。
「数日排便が出ないことで苦しんでいたご利用者さんが、ついにすっきり排泄できた時などは、『出たよ~!!良かったね!』と、スタッフみんなで喜んでいることもしばしばあります。その光景を関係のない方が見たら、他人の排便を喜ぶなんて変な人たちに見えるでしょうね。けれどこの喜びは、ご利用者さんの傍にいる介護スタッフにしか味わえない感覚だと思います」
ご利用者さんのとても近くでその生活に関わっていると、知らず知らずのうちにご利用者さんの気持ちが自分のことのように感じられるようになります。ご利用者さんに嬉しいことがあれば、自分も嬉しくなり、悲しくてご利用者さんが涙してしまうことがあれば、いつの間にか自分の頬にも涙がつたっているのです。
それは、たくさんの時間を共に過ごし、気持ちが共有されたことで互いの気持ちがつながった結果でしょう。私は、人と関わる仕事において、それほどまでに心を通わせることができたなら、それ以上幸せなことはないと思います。そのような心のやりとりが生まれる場所だからこそ、大事な家族を安心して任せることができ、それが介護スタッフにとってのやりがいにもつながっていくのです。
【正社員】 株式会社シャローム木下 シャロームほっとステーション 訪問介護事業所と高齢者住宅のスタッフ兼務
年収例 夜勤なし3,500,000円~(介護福祉士の場合)、 夜勤あり3,578,000円~(介護福祉士の場合)
夜勤あり3,614,000円~(経験3年介護福祉士の場合)、 夜勤なし3,536,000円~(経験3年介護福祉士の場合)
月収例 281,500円(夜勤あり、介護福祉士の場合) 内訳【基本給200,000円、処遇改善手当(インティブ手当)10,000円、 夜勤手当 5,500円/回(月平均3回)、資格手当 25,000円、 住宅手当 20,000円、皆勤手当 10,000円 】 他手当:勤務年数が1年以上で1,000円~20,000円/月支給 賞与:合計1~2カ月年2回支給
275,000円(夜勤なし、介護福祉士の場合) 内訳【基本給200,000円、処遇改善手当(インティブ手当)10,000円、 資格手当 25,000円、住宅手当 20,000円、皆勤手当 10,000円】 他手当:勤務年数が1年以上で1,000円~20,000円/月支給 賞与:合計1~2カ月年2回支給
284,500円(夜勤あり、経験3年介護福祉士の場合) 内訳【基本給200,000円、処遇改善手当(インティブ手当)10,000円、 夜勤手当 5,500円/回(月平均3回)、資格手当 25,000円、 住宅手当 20,000円、皆勤手当 10,000円、 勤務年数手当3,000円(勤務年数が増えるごとに20,000円までアップしていきます)】 賞与:合計1~2カ月年2回支給
278,000円(夜勤なし、経験3年介護福祉士の場合) 内訳【基本給200,000円、処遇改善手当(インティブ手当)10,000円、 資格手当 25,000円、住宅手当 20,000円、皆勤手当 10,000円、 勤務年数手当3,000円(勤務年数が増えるごとに20,000円までアップしていきます)】 賞与:合計1~2カ月年2回支給
待遇 ・交通費支給(実費20,000円/月まで) ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金) ・車、バイク通勤(可、駐車場無料) ・勤務年数に応じて手当昇給あり ・定休(シフトによる)
勤務地 大和市下鶴間5140番地
アクセス 田園都市線つきみ野駅より徒歩15分
勤務時間 早日勤7:00~16:00、日勤9:30~18:30、 遅日勤11:30~20:30、 夜勤17:00~翌9:30
休日 月8~9日
応募資格 介護福祉士
備考 町田にて他事業所も運営しています。 シャロームまちさが訪問看護リハビリステーション シャロームまちさがプランニング(居宅介護支援) |
【パート】 株式会社シャローム木下 シャロームほっとステーション 訪問介護と高齢者住宅のスタッフ兼務
時給例 1,070円~(初任者研修修了の場合) 内訳【時給1,050円、処遇改善手当20円/時】 上記内訳に含まない他手当:勤務年数1年以上で時給10~50円プラス
1,170円~(経験3年介護福祉士の場合) 内訳【時給1,150円、処遇改善手当20円/時】 上記内訳に含まない他手当:勤務年数1年以上で時給10~50円プラス
待遇 ・交通費支給(実費 20,000円/月まで) ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金、) *雇用保険、健康保険、厚生年金は資格条件に達した場合加入 ・車、バイク通勤(可、駐車場無料) ・勤務年数に応じて手当の昇給あり
勤務地 大和市下鶴間5140番地
アクセス 田園都市線つきみ野駅より徒歩15分
勤務時間 早日勤7:00~16:00、日勤9:30~18:30、 遅日勤11:00~20:30 上記シフト時間以外も勤務時間はご相談ください。
休日 シフトによる
応募資格 介護職員初任者研修修了以上
備考 町田にて他事業所も運営しています。 シャロームまちさが訪問看護リハビリステーション シャロームまちさがプランニング(居宅介護支援) |
見学ポイント
ご利用者さんと木下さんを始めスタッフの方々との会話を聞いていると、自分もここに住んでみたいという親しみが湧いてきますよ。
採用担当からひと言
他にもこんな施設・事業所があります
ショートステイで泊まりにくるのが楽しみだと話すご利用者さんのひと言には、今この瞬間にともに過ごせる喜びや充実感が込められています。
デイサービス・サービス付き高齢者住宅
大和・中央林間・小田急相模原