「まるで祖父母を見ているようです」
もうすぐやってくるクリスマスに向けて、貼り絵でツリーをつくり、居室に飾ろうとしている介護職員の阿部さんとご利用者さん。二人の年齢だけを比較してみたら、祖母と孫ほどの関係になるでしょうか。
小田急線の千歳船橋駅を降り、歩いて10分ほどのところにあるのが社会福祉法人東京有隣会の特別養護老人ホーム有隣ホームです。敷地内には、同じく特別養護老人ホームの第2有隣ホームや有隣病院があります。
有隣ホームは昭和45年に開所し、平成16年の改築を経て今に至ります。外装は地中海の建物を彷彿とさせるような西洋風のデザインで、ここが介護施設だとは到底思えません。隣設している病院との連携も密に行われているため、何か体調面で気になることがあれば、すぐに看護師が駆けつけ対応できる体制が整っています。
施設長の小島さんは作業療法士であり、実は養成校で副校長も務めたこともある経歴の持ち主です。有隣ホームの今ある介護技術や知識に、リハビリの観点が加わることで、これからのさらなる発展が見込まれています。
施設として介護福祉士実務者研修等の資格取得を積極的に応援しているとのこと。研修のみならず、介護福祉士筆記試験の合格に向けて、筆記試験対策講座までを支援する体制も整えています。
介護職として、これから長くキャリアを築いていこうとする職員さんにとって、それを費用面や環境面でも応援してもらえるのは非常に心強いですね。
「今日は、たくさん食べられていますね」
昼食の時間、にぎやかな食堂の一画にて、ゆっくりと食事を進めるご利用者さんの隣で介助をしているのは副主任の斎藤さんです。
「ご利用者さんはお客様ではありますが、関わるときの気持ちは知り合いのおばぁちゃんのように思いながら接しています」と斎藤さんは語ります。
幼い頃、祖父母と一緒に暮らし、可愛がってもらいながら育ってきたのだという斎藤さん。大学卒業後、とにかく正社員として働くということを目指して、有料老人ホームで勤務を始めました。転居を機に有隣ホームへ転職し、現在は副主任として活躍されています。
「最近は、日中の時間、なるべくご利用者さんの離床を促しています。ベッドに寝たきりだと、昼と夜の身体のリズムが次第に崩れてしまい、夜眠れなくなってしまったり、昼間に深く眠ってしまうという昼夜逆転にもなりかねません。ベッドから起き上がり、食堂に出てくることで、脳や身体も覚醒し、食事が進むようになり、体力の維持にもなります」
面会に来て下さるご家族の方も、『起きていてくれると、話ができて嬉しい』と口にされるのだそう。
大きな窓から射しこむ日差しで温まりながら、ひと言ふと言でも多くご家族と話すことができる。そのような家族の団欒も、ご利用者さんが起きて元気でいてくれるからこそ。
ベッドから起き上がったご利用者さんが靴を履くのを介助しているのは、副主任の阿部さんです。彼は湘南ケアカレッジの卒業生でもあり、有隣ホームでは他にも2人の卒業生が働いています。
20年ほど前、清掃会社に勤務していた彼は、高齢者施設を新規に立ち上げるという話を耳にして、自ら手を挙げて介護の仕事を始めました。
「おばぁちゃん子だったので、高齢者の方と関わるのは昔から自然なものでした」
高校生の頃、福島で祖父母と3人で暮らしたことがあるという彼は、当時を振り返りつつこう話します。
「祖父母は90歳を過ぎていましたが、元気でした。食事も作ってくれましたが、煮魚や煮物ばかりで、まだ育ち盛りの高校生にとっては少々物足りなかったですね」
と目を細めながら、大好きなおばぁちゃんとの思い出を嬉しそうに教えてくれました。
「ご利用者さんと関わっていると、ふとした仕草や言動に、『可愛いいな』と感じることがあります」と阿部さんは言います。
それは子供扱いした可愛いではなく、歳を重ねた人だからこそ持つ、深みのある人間らしさや魅力をそう呼んでいるのだと私は感じました。
言葉で表現するのは難しいのですが、ただ窓の外を眺めながらくつろいでいる姿でさえも、可愛いなと感じる時があるのです。今日、初めて会ったばかりの方にはそれほど強く感じることはなくとも、何カ月、何年ものお付き合いになってくると、よりそう感じやすくなるはずです。
「介護職として気を付けているのは、ご利用者さんに怪我をさせないことです」
阿部さんは、少しだけ語気を強めてそう語りました。当たり前のことではありますが、たとえば移乗介護をする際も、ご利用者さん自身の持っている力は活かしてもらいつつ、介助者が適切に介助を行わなければ、万が一の事態につながりかねません。
それはもちろん力任せに持ち上げたりするのではなく、場合によってはトランスボードなどの福祉機器を使って、2名の介助者で支えながらリクライニング式の車いすに移乗したり、ご利用者さんの患側を守るように補助したりして、安全な移乗であるべきです。
昔勤めていた施設で凄惨な事故の現場に遭遇した阿部さんは、「それだけはダメだ」と胸に刻んだと言います。
本当に血のつながった家族ではなくとも、一つ屋根の下で過ごし、立場を超えてみてみたら、施設はひとつの家族のようです。
祖父母や父母、子から孫まで、様々な年代の人々がそこで過ごしています。祖父母が可愛がって育ててくれたからこそ、その祖父母と同じ年代の今目の前にいるご利用者さんを赤の他人とは思えず、子や孫たちは温かい気持ちを抱きながら介護ができるのでしょう。
働く人の声
上手に切り替えることで、長く充実して働ける
職場では一生懸命にご利用者さんのことを考えますが、施設の門を一歩出たら一旦考えるのをやめることにしています。仕事とプライベートのONとOFFの切り換えができているのが、長く充実して働けるポイントだと思います。病院が併設されていることで、ご利用者さんの医療的な面でのバックアップ体制があることも、介護士として働く上で安心できるメリットになっています。
介護副主任 阿部さん
湘南ケアカレッジ実務者研修修了
スムーズに馴染むことができた
有隣ホームで勤め始めたときに、ご利用者さんの特徴や業務の内容など細やかにわかりやすく教えてもらえたので、スムーズに馴染むことができました。また、働いている職員がご利用者さんに対しても優しいというのも大切な観点だと思います。ご利用者さんの離床を促すケアを進めて、ご利用者さんが元気に過ごせる時間を増やしていきたいと思っています。
介護主任 斎藤さん
【常勤】 社会福祉法人東京有隣会 特別養護老人ホーム 有隣ホーム
年収例 3,614,800~3,907,600円(初任者研修修了時の場合) 3,720,400~4,013,200円(経験3年介護福祉士の場合)
月収例 240,100~260,100円(初任者研修修了時の場合) 内訳【基本給183,400~196,600円、処遇改善手当平均30,000円、 住宅手当6,700~13,500円、夜勤手当4,000円(月平均5回)】 他手当:扶養手当(配偶者11,500円、子(第一子)5,000円、二人目4,500円) 賞与合計4.0カ月年2回支給
246,700~266,700円(経験3年介護福祉士の場合) 内訳【基本給190,000~203,200円、処遇改善手当平均30,000円、 住宅手当6,700~13,500円、夜勤手当4,000円(月平均5回)】 他手当:扶養手当(配偶者11,500円、子(第一子)5,000円、二人目4,500円) 賞与合計4.0カ月年2回支給
待遇 ・交通費支給(実費50,000円/月まで) ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金、退職金共済) ・バイク通勤(可 駐車場無料) ・昇給あり※評価規定による ・制服貸与
勤務地 東京都世田谷区船橋2-15-38
アクセス 小田急線千歳船橋駅より徒歩10分
勤務時間 7:30~16:30、9:00~18:00、10:00~19:00、 16:30~翌10:00 他あり
休日 4週8休、年間休日112日
応募資格 介護職員初任者研修修了以上
公式ホームページ |
【パート】 社会福祉法人東京有隣会 特別養護老人ホーム 有隣ホーム
時給例 1,050~1,500円(初任者研修修了時の場合) ※処遇改善手当(実働時間により支給) 賞与:寸志年2回支給
1,100~1,600円(経験3年介護福祉士の場合) ※処遇改善手当(実働時間により支給) 賞与:寸志年2回支給
待遇 ・交通費支給(実費50,000円/月まで) ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金) ※勤務時間数による ・バイク通勤(可、駐車場無料) ・昇給あり※評価規定による ・制服貸与
勤務地 東京都世田谷区船橋2-15-38
アクセス 小田急線千歳船橋駅より徒歩10分
勤務時間 7:00~19:00の間で8時間、 週に3日以上からご相談ください
休日 シフトによる
応募資格 介護職員初任者研修修了以上 |
見学ポイント
採用担当からひと言
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